エン転職がブラック求人ばかりなんだけどなんで?
いい転職サイトを教えてほしいです。
本記事ではエン転職のブラック求人問題について、人材業界の裏事情とともにお話していきたいと思います。
筆者はリクルートで求人広告の営業を長年やってきており、エン転職さんとは競合の間柄でしたので、プロダクトについても熟知しています。
この記事を読むことで、エン転職や他の転職サイトを活用してあなたが転職成功する方法がわかりますよ。
結論:ブラック求人はエン転職だけではない
結論から申し上げると、エン転職だけにブラック求人が集まっているわけではありません。
その理由を詳しく解説していきます。
本当にブラックかどうかはわからない
まず大前提として、その求人が本当にブラックかどうかは判断しにくいのが実態です。
ブラック企業の定義も決まっているわけではありません。
厚労省で公開された企業以外については、本人の解釈次第な部分も多いと認識しております。
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html
このような企業に就職してしまった場合の対応としては、第一義的には会社に対して問題点の改善を求めていくことが考えられます。しかしながら、新入社員が単独で会社に問題点の改善を求めて交渉等をするのは現実的には非常に難しいと考えられます。したがって、問題点に応じて、外部の関係機関や労働組合に相談することも有効な手段と考えられます。
エン転職の営業にもノルマがあるから
筆者の前職であるリクルートもそうですが、人材会社の営業はたいてい体育会系です。
エン転職の営業ももちろん営業目標があると思われますので、審査があるとはいえ1社でも1求人でも多く掲載してもらいたいと思うのが普通です。
売上のために、たまたまブラックのような求人が紛れ混むことは考えられるでしょう。
エン転職はブルーカラーが多いため
「リクナビNEXT、マイナビ転職、doda、エン転職」だいたいこの4つが総合系の転職サイトでは競合となるのですが、最初の3つに比べエン転職はブルーカラー系の求人が多いのも特徴です。
登録者の観点では、リクナビやマイナビは新卒(大学生)向けの印象が強いため大卒の割合が多く、エン転職は高卒や専門卒の方も割と多いと言われています。
つまり、高卒や専門卒の若手を採用しようとしたらエン転職の方が有利と思われるわけです。
そうすると、学歴的にホワイトカラーの求人が少なく、ブルーカラーの求人が多くなるというわけです。実際に、ドライバーの求人や建設系の求人がエン転職は多いですし、採用できるという評判でした。
こちらは、業界的によく言われている話です。
実はブラック企業の方が人材会社にとっては美味しい
これはエン転職に限った話ではないのですが、ブラック求人の方が人材会社は嬉しいケースがあります。
それは、ブラック企業→離職率が高い→採用ニーズがあり続ける→求人にお金を出し続けてくれるからです。
もちろん、エン転職の運営会社のエン・ジャパンはプライム市場上場の素晴らしい会社ですので、厳しい審査もあるはずです。
少なくともリクルートの審査は結構厳しく、お客様(企業)が掲載したいとなっても否認されるケースは珍しくありませんでした。
とはいえ、ハードで離職率が高いような会社は人材会社から「ドル箱」扱いされるので、簡単に取引を中することは考えにくいです。
むしろエン転職は真っ当に運営している?
前述の通り、ブラックと思われる求人はエン転職だけではなく、世の中に五万とあります。
その理由は、人材会社の闇である採用ニーズこそが売上に直結するからです。
その中でエン転職はむしろかなり健全に運営していると思われます。
5年連続オリコン顧客満足度1位
実は、エン転職は転職サイトの部門で6年連続顧客満足度1位に輝いています。
これはシンプルに素晴らしいことです。以下の項目全てで1位だったそうです。
評価項目別
・サイトの使いやすさ 第1位
・検索のしやすさ 第1位
・求人情報 第1位
・応募のしやすさ 第1位
エン転職でのブラック求人への対策
では、改めてエン転職のブラック求人への対処法を考えていきたいと思います。
①求人情報の信頼性を確認する
エン転職で掲載されている求人情報の信頼性を確認する方法として、以下のポイントに注意しましょう。
- 掲載企業の評判や実績を調べる
- 求人内容の具体性や妥当性を確認する
- 給与水準や労働条件についての情報を確認する
- レビューや口コミサイトなどでの評価を参考にする
エン・ジャパンでは、「ライトハウス」という口コミサイトも同時に運営しています。
大企業から比較的小規模の会社まで口コミが書いてありますので、要チェックです。
②面接時の質問を工夫する
ブラック求人である可能性が高い企業の面接に行く際は、適切な質問をすることが重要です。
以下のような質問をすることで、ブラック企業の見極めを行いましょう。
- 労働環境や残業の有無について具体的に聞く
- 給与体系や評価制度について質問する
- 社内の風土や雰囲気について尋ねる
ブラック求人とはおさらば!正しい転職サイトの活用法3選
ブラック企業やブラック求人を排除しようとしたり、運営会社に文句を言ったりしても事態は何も変わりません。
あなたの転職がうまくいくこともないでしょう。
そこで、ブラック求人を避けながら、あなたの転職成功がうまくいく転職サイトや転職エージェントの活用法をご紹介したいと思います。
①転職サイトは多めに登録しても大丈夫!
あなたの転職成功の可能性を最大化するために、できるだけ優良の転職サイトに登録しましょう。
エン転職だけではなく、ホワイトカラーを強みとするリクナビNEXTやマイナビ転職、dodaがおすすめです。スカウトサイトとして、ミイダスも挙げられます。
転職サイトは担当者がつくわけではないので、自分のペースで進めることができます。
正直、検討違いなスカウトも多く届くと思われますが、無視したり、設定で来ないようにすればOKです。あなたの転職の可能性を広げる方が優先順位は高いはずです。
②転職エージェントは絞って2~3社
転職エージェントも最初は5社程度に登録しましょう。
- 大手総合系 3~4社
- 専門系 2~3社
大手総合系は、リクルートエージェントやdoda、パソナキャリアなどが有名ですね。
専門エージェントとは第二新卒に特化したり、業界に特化している転職エージェントのことです。
2つを併用することで、求人を網羅することができます。
しかしながら、転職エージェントの中には非協力的であったり、自分とウマが合わない担当者に当たることが必ずあります。
また、実際の転職活動で5社以上の担当者とやりとりしながら転職していくのは工数的にも大変です。
そのため、はじめはできるだけ多く登録し、初回面談でエージェントの出方を確認しましょう。
そして、最終的にあなたに合うエージェントを2~3社に絞って転職活動をしていくのが理想的です。
③Fromyで口コミを確認する
それでも世の中にはたくさんの転職サイトや転職エージェントが存在しています。2023年現在で、転職エージェントは約3万社近くあります。
良いところもあれば、正直てきとうなところがあるのも実態ですので、Fromyで評判を確かめてみては以下でしょうか?
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