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部下が辞めるの「上司の責任」?それとも「上司のせい」?

ことの発端はこんな会話がきっかけでした。

ねえねえ夫くん、部下が会社辞めるのって上司の責任になるの?

答えは…YES。えっ?!とびっくりしながらも、

ふ〜ん

と言って無知をごまかす私でした。

というわけで、今回は「なぜ部下が辞めることが上司の責任なのか?」と言うことに焦点を当ててお話をしていきたいと思います。

なんで「部下が辞めると上司の責任」なのか、「君が辞めると困るんだ」と引き止められるのかと言う疑問を解決できればと思っておりますので、ぜひ最後までご覧ください!

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目次

部下が辞めるのが上司の責任になるわけ

答えは1つ。マネジメントは上司の仕事だからです。

じゃあそもそもマネジメントってなんだろう?

「マネジメント」の生みの親であるかの有名なドラッカーの定義によると、

マネジメント…組織に成果を上げさせるための道具・機能・機関

マネージャー…組織の成果に責任を持つもの

つまり、マネジメントとは会社や組織の利益を最大化させるための手段であり、マネージャーはそれの責任を負う人のことを言います。

マネージャーと一口に言うと言うとわかりづらいかもしれませんが、部長、課長、主任などあなたのそばにいる上司のことを思い浮かべてください。

マネジメントの目的は?

  1. 組織が果たすべきミッションを達成すること
  2. 組織で働く人たちを活かすこと
  3. 社会に貢献すること

の3つだとされています。

リーダー(社長や経営陣)が定めたミッションを達成するために、組織にいる人たちの能力を最大化させ、最終的にはミッションの達成により社会に還元すると言うことが大きな目的と言えるでしょう。

マネジメントって具体的に何しているの?

部下の育成と適材適所への配置(人材管理)

部下が持つ能力を最大限発揮してくれることこそ、組織の活性化につながります。

だからこそ、部下を適正に育成し、適正なポジションに配置すると言うこともマネジメントの一環です。

褒めて伸びるタイプの部下に叩いて伸ばすタイプの上司をくっつけてもいい関係になる予想がつきませんよね。また、事務作業が得意なのに人前に立つ仕事を当ててもうまくいかず悩んでしまうと言ったこともあると思います。

人材を管理することは重要なマネジメント行為です。

部下のメンタル管理(メンタルヘルス)

会社でストレスチェックやマネジメント層との面談などが組まれている会社もあると思います。

その中で、社員がどんなメンタル状況なのかを把握して対処すると言うのは大切な仕事です。

実際、ストレスチェックで引っかかった後に面談が組まれた人の話も聞きますし、定期的にマネージャーとの会話がある人の話も聞きます。

組織が回るように業務と人員のバランスを取る(組織運営)

何より、自分の持つ組織がきちんと正常に機能している状態を保つことはマネジメントの重大な一部です。

例えば、部下を育成して生産性が上がるようにしたり、このプロジェクトにはどんな人が何人必要なのかと言うことを管理したりと言った仕事です。

部下が辞めることで上司が責任を取る必要があること

新しい人が入るまで減った人員で仕事を回すこと

新人でさえ複数の案件を持っているので、もっと長く働いている人が辞めるとなったらもっと莫大な量の案件を今いる人数で回さなければなりません。

1人いなくなったから滞りました、納期に間に合いませんでした、なんてことは許されません。

誰にどれだけ仕事を振り分けるのか、自分もプレイヤーを兼任するのか、決めるのは上司の責任です。

雇い、教育し、会社に貢献するまでのコスト

新しい人を雇うためには広告を打つコスト、人材募集のために動く人の人件費がかかります。そしてようやくゲットした社員でも、一から教育をして会社に利益をもたらすようになるまでは時間がかかります。

それまでも給与は払わなければなりませんし、その人に教える誰かの生産性も考慮すると、人1人雇うことはそう簡単ではないと言えます。

その責任は、部下を失ったところの上司が負うものになってきます。

他の部下への影響と管理

お恥ずかしい話、私も少しあったんです。

ドロップアウトした同期の話を聞いて、私もやめようかなって背中押された部分が。

もちろんその同期のせいで、とか思ったことはないですし、今はやめたことを後悔もしていません。

でも、そう言う状況も起こりうるということを上司は危惧してケアをするべきだったのかもしれません。

また、ギリギリのところで踏ん張ってきたけれど尊敬する人が見切りをつけたからもうこの会社はダメかもしれないと言って連鎖反応が起こることもあるようです。

上司の責任と上司の「せい」は別物です

今までご紹介してきた通り、部下の仕事と上司の仕事は違っていて、上司の仕事の中には部下のマネジメントが入ってきます。

だからこそ、部下が辞めることは上司の責任とも言えます。

でも、上司の「せい」とはまた意味が違ってきます。

嫌な上司もいるでしょう。気の合わない上司もいるでしょう。

それが辞めるきっかけになることももちろんあります。ハラスメントを受けて辛い思いをしている方もいらっしゃいます。

それは上司のせいですし、更に言えばその上司をマネージャー陣に昇格して、部下へきつく当たるのを看過した更に上のマネージャーたちの責任です。

でも私が言いたいのはそう言うことではなく、辞めたい理由を探して、それを嫌いだからと言って上司のせいにすることはどうなんだろうと言うことです。

誰かのせいにして辞めることはとても簡単です。
でもそれはあなたのためにはなりません。

私は辞めたことをしばらく病気と人のせいにして、自分がどうすればよりよく働けたのか考えもしませんでした。

もし、自分でもいろんなことが見えなくなってしまっているならば、気持ちが落ち着いてからでいいので辞めた本当の理由に目を向けてみてください。

一度紙に書き出してみたり、友達と話してみたり、言語化してみるといいと思います。

それでもし、何かきっかけが見えて、自分にとってより良い環境を掴みたい・働きたいと思えたら、転職エージェントにも話してみるともっと具体的な解決策がわかるかもしれません。

まとめ

マネジメントとはそもそも、組織の利益を最大化させるための手段です。

そんなマネジメントの目的は3つです。

  1. ミッションを達成すること
  2. 組織の人間の能力を最大化させること
  3. 社会に価値を還元すること

人材に関する項目として、特に②に着目してみてください。

組織の人が最大限に力を発揮できるように、

  1. 教育
  2. メンタルケア
  3. 適材適所の配置

などを行うことが上司の責任だと言えます。

そして、もしも部下が辞めた場合に上司が責任を負う必要があるのは以下の理由があるためです。

  1. 新しい人が入るまでも少ない人数で目標を達成する必要があるから
  2. 雇用には広告費・教育費・人件費など膨大なコストがかかるから
  3. 他の部下も流出しないように管理をより一層強化する必要があるから

私自身辞めた時は気づいていませんでしたが、こうして考えると、人を1人雇うこと、人が1人辞めていくこと、それは組織にとって大きな出来事だと言えます。

だからミスマッチを生まないように企業側も採用に慎重になりますし、今の時期は特に利益が下がっているからなかなか雇いたくても雇えないという状況が存在しているのです。

そして、よく考えていただきたいのは「責任」と「人のせい」の違いは何かと言うことです。

責任…立場上当然負わなければならない任務や義務。自分のしたことの結果について責めを負うこと。

人のせいにする…本来自分が負うべき責任を他人の責任とすること。

確かにマネジメント不足で部下を管理できていない上司は責任を負う必要があります。

ですが、自分に非があることから目を背け、全てを上司のせいにして辞めていくことは本当におすすめしません。

もし本当に上司の責任ならば、最後に人事などに話してください。その方が他の人のためになります。

でも、耳が痛いことを指摘してくれている上司がただ嫌なだけだったら…?それは果たしてあなたに責任はないと言えますか?

先ほども申し上げましたが、私も人のせいにしてしばらくは楽な思いをしていましたが、再就職する時の軸を考えた際に、「初めから合っていなかったのに合ってると思い込んで入社しただけかもしれない」と初めて気づきました。

その時にようやく前に進めましたし、次の軸はブレない軸になりました。

あなたが辞めると、あなたの上司の責任は当然問われますし、上司に責任があります。それは確かな事実です。
でも辞めると言う決断はあなたの責任のもとに行なわれて然るべきものだと言うことは忘れないでください。

今回は以上になります!
最後までご覧いただきありがとうございました。

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