再就職しようと思って動き始めた時にとある所のエージェントの方から聞かれたんです。
「正社員にこだわりますか?それとも派遣でもいいですか?」
本当によくわかっていなかった私は一言こう答えました。
あ、社会保険さえ完備であればなんでもいいです。
エージェントの人はちょっと戸惑っていましたね。
だって最近はパートでも条件を満たせば社会保険ありますよって感じですよね…。
というわけで今回は「派遣」について考えていこうと思います。
ぜひ最後までお付き合いください!
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派遣社員ってそもそも何?
派遣業界について
「派遣元(あなたが登録する会社)」「派遣先(あなたが実際に働く会社)」「派遣社員(あなた)」の3つが登場人物です。
「派遣元」は「今うちにこんな人材いますよ!」と「派遣先」に営業をかけて案件を獲得してきます。そこで登場するのが「派遣社員(あなた)」です。
その求人に合った人材を「派遣元」は「派遣先」に送りこむ契約を結び、あなたは派遣社員として働くことになるのです。
派遣事業とは
そもそも派遣会社ってなんであるのか?ということに触れていこうと思います。
派遣会社は人材を派遣することによって利益を得ています。
芸能プロダクションを想像していただければいいのですが、製作側からプロダクションに「こういうものを作るのにいい人いませんか?」と連絡が来て、「こんな子どうですか?」とオーディションを受けさせるのです。
つまり、紹介されるあなたは言い方は悪いですが派遣会社の大切な「商品」であり「会社の顔」なのです。だからあなたのことを派遣会社は大切にします。
採用の手間・費用をかけずに人材確保ができるから「派遣先」もこのシステムを利用するのです。
派遣の種類
派遣には大きく分けて3種類あります。
- 有期雇用派遣…一番よく聞く登録型派遣のこと。最大3年という縛りがある。
- 無期雇用派遣…こちらも登録型派遣のこと。最大3年の縛りがない。
- 紹介予定派遣…派遣先で正社員登用を前提とした派遣採用。
派遣の条件
派遣って社会保険とか福利厚生とかどうなっているの?
これ大事ですよね。
これは、あなたは「派遣元」に属していることになっているので、「派遣元」のものが適用されます。
ただし、就業規則などは「派遣先」企業に則って働いています。
最初の契約の段階で、「週◯日、◯時〜◯時」という条件が決められており、これを破ると派遣契約違反になるのできっちり守られています。
更に、派遣は時給制で働いています。
「派遣先」から「派遣元」へ届く評価から、あなたの時給は査定されているのです。
だから、グレードをどんどん上げていけば、正社員より時給換算すればいい場合も…!
派遣のメリットとデメリット
派遣のメリット
自分の好きな時に好きなように働ける
ハケンの品格というドラマはご存知でしょうか?
スーパー派遣の人が、数ヶ月だけバリバリ働いてあとはバカンスに費やす、みたいなお話でして、つまり派遣だとそういう働き方も可能だということです。
もちろん契約の時の期間満了までは働く必要はありますが、その後はちょっと休みたいから休む、ということができます。
アピールさえできれば能力給は上がる
しっかり「派遣元」に自分のスキルをアピールをして、それが認められれば給与は高くなります。
ただしアピールした分だけ「派遣先」でしっかり働くことは必須条件になりますが。
給与を上げたい!という人は自分のできることをきちんと言語化して付加価値の高い人間ですよということを証明すれば良いのです。
自分の契約外の仕事はやらなくていい
契約内容以外の仕事が降って来た場合、断ることもできます。
正社員より責任が少ない…とはよく聞きますが、それはこの点においてだと思います。
正社員だろうが派遣だろうが仕事は仕事として責任をもって果たすべきものです。
そこは履き違えないようにしましょう。
派遣のデメリット
景気の波に左右されやすい
派遣は「労働力調整」の意味合いが強いので景気の波に採用数が左右されやすいというデメリットを持ちます。
また、もしも会社の経営状況が悪化して人員削減をとなった場合に一番最初に対象になりやすいのも、残念なことに派遣の人たちです。
良くも悪くもスキルに左右されがち
専門的なスキル・確固たるスキルを持っている人は給与は高く、需要も高いので求人が入って来ますが、そうでない場合は同じような仕事がなんども回ってくるという現状があります。
それでいいという人はいいかもしれませんが、もっといろんな仕事をしたい!という人はスキルを身につけなければならなくなるでしょう。
時給で働いているため、会社によっては賞与などがない場合がある
賞与や退職金、育休の制度など、時給で働いているからこそ入ってこないお金がある場合もあるので、そこをデメリットに感じる人も多いようです。
派遣社員を続けるとどうなる?
正直なところ、別にどうもなりません!
自分の意思次第でどうにでもなれるからです。
スキルを身につけて自分の評価を上げてキャリアを積んでいきたいならば、そういう行動を取って活躍している人もいます。
もちろんスキルとかいいからとにかくその日お金が入ればいいからと続けている人もいます。
しかし、ただなんとなく派遣を続けているとだけだと、年齢だけ重ねて相応のスキルは身につかなくなって、だんだん仕事もなくなっていってしまうのも事実です。
もう1つ言えるのは、先ほども申し上げました通り、派遣というのは労働力調整の意味合いが強いので、どうしても不況に陥った場合、最初に足切りにかかってしまうということです。
派遣社員にあっている人
スキルを身につけられる人
自分でグレードを上げるためにスキルを身につけることが苦ではない人は派遣社員として長く働くことができると思います。
派遣社員は定時で上がれて残業もないので、その時間を有効活用できるとなお良いでしょう。
もともとスキルがある人
例えば技術職の派遣の場合、今まで身につけたスキルを活かすことができます。
また、実例ですが、事務職の派遣社員として長く働いていて、エクセルなどのスキルが他の人の比にならないくらい身についている人は、時給換算で正社員よりも高い時給で働けているし、年齢を重ねても必要とされているそうです。
このように、もともと持っているスキルを「派遣元」にアピールして案件を取って来てもらうことができれば、高い水準で働くことができます。
自分の好きな働き方がしたい人
何か仕事以外の時間にやりたいことがある人、つまり、何か夢があってそれを追いかけている人や、主夫・主婦でワークライフバランスを完全に整えて働きたい人など、職探しの時に「自分が好きな働き方」に重点を置く人には派遣という働き方はオススメです。
先ほどもご紹介した通り、きっちり契約で働く時間が守られているので、働く時間以外の時間を確実に確保することができます。
自分のキャリア形成に責任を持てる人
一番はこれです。自分のキャリア形成に自分で責任を持てる人には派遣は向いていると言えます。
何故ならば、何度かご紹介した通り、ただなんとなく派遣を続けているだけではスキルが身につかず、長く派遣として生き残ることができないからです。
もちろん、軽作業で給与を稼いでいる人もいますが、きっとあなたは「キャリアが積めないのではないか」「ステップアップができるのか」という心配をしていると思います。
正社員だと、残業があったり仕事の幅も広かったりしますし、異動などもできてあっていなければまた一からキャリアを積み直すのが派遣よりも簡単だと思います。
しかし、正社員に魅力を特に感じず、自分の好きなように働きたいと思っている。かつ、自分のキャリア形成に自分で責任を持てるならば、あなたは派遣という働き方で十分に活躍していけるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
派遣業界ってどんなもので、どうして存在していて、どういう働き方ができるのか、ご理解いただけましたでしょうか?
今社会には「派遣ってなんかマイナスなもの」というなんとなくのイメージがついていると思います。
確かに、私も実は派遣という働き方はためらいました。
ですが、今回皆さんと一緒に「派遣」について考えたことで、派遣ってこんなメリットがあるんだ!という発見がたくさんありました。
例えば、
- 自分の好きな働き方ができる
- ワークライフバランスを整えて自由な時間を作れる
- アピールとスキル次第で給与が上がりやすい
- 契約した仕事に集中して取り組める
こういったところは本当に魅力的だと思いました。
一方で、きちんとデメリットも理解しておかなければなりません。
- 景気の波に飲まれやすい
- 良くも悪くもスキル次第なので、自分のキャリアに責任を持つ必要がある
- 賞与などがない場合がある
ですので、皆さんこれらのメリットとデメリットをきちんと理解した上で、派遣という働き方も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
決して「悪」ではありません。
「末路」が最悪なわけでもありません。
正社員で会社に勤めていても首を切られる可能性はありますしね。
正社員でも、派遣でもあなたがよりよく働ける選択をしてください!
今回は以上になります。
コメントやご質問等お待ちしております。
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