最近、友人が転職を考えていると連絡をしてきました。
4年目ではありますが、いわゆるベンチャー企業に勤めているので、かなり中枢を担っているようです。
友人は「30代になった時に自由な働き方をするためのスキルを身につけるために20代はごりごり頑張る!」というタイプの人です。
さて、そんな友人がなぜ転職をしたいと言い出したのか。
今回は「中堅社員の転職」について考えていきたいと思います。
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中堅社員ってそもそもどんな人のこと?
中堅社員の定義ってあるの?
中堅…地位は上位ではないが、中心となる人、団体の中核となって働く人
元々こういう意味でした。
会社によって定められているところもあるようですが、一般的には「入社三年目以降で役職に就いていない社員」を指します。
もっと年上なのかと思ってました!
つまり、新人と呼ばれていた頃と違って、組織の中心となり自走できる社員だけれどもまだ役職は持っていない人のことなんですね。
中堅社員の組織での役割
中堅社員は組織でどんな役割を担っているのでしょうか?
以下の3つに分けてみました。
- OJT研修などにおける後輩の育成
- 現場を理解し、管理職に現場の意見を言える
- プレイヤーとして現場を支える
このように考えると、年数にかかわらず「もしかしたら自分も一般的にみたら中堅社員なのかも?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
私の働いていた会社は会社の気質もあるのでしょうが、ベンチャー企業だったのもあり、成長、成長ととにかく成長を求められました。
そして、先ほど挙げたOJT研修をするのが2年目の社員の役割でした。
ですので、年数にかかわらず、上記のような役割を担っている人は十分に「中堅社員」だと言えます。
中堅社員が辞めていく理由3選
将来に対する不安を感じた
2つパターンがあります。
会社の将来に不安を感じた
例えば上司と話していて、現場の温度感に即していない指示が飛んできたとします。
それを提言したのにもかかわらず、決まったことだからと耳を貸さず、もっと悪ければ誰かのワンマン状態になっているなどといった状況にあると、
この会社本当に大丈夫かな。もう危ないんじゃないかな…
と気づいてしまうわけです。
そうなった時に、辞めることを検討するようになります。
自分の将来に不安を感じた
もう入社して数年になって中堅社員と呼ばれる立場になったし、意欲もあるのに、入社当初と変わらない仕事しかやらせてもらえないなど、自分の成長が会社によって阻まれていると感じてしまったケースです。
このまま続けていても、この仕事しかできないんじゃないか、年次だけ重ねて実績が詰めていないから転職も厳しくなっていくのではないか
そういう不安が出てきてしまうのです。
会社の方針とやりたいことに相違を感じた
まだまだ変化があって大きくなっていく途中の会社の中堅社員によく見られがちなものです。
最初に掲げていた理念や未来像に共感して入ったのにだんだん会社の方向性が変わってきて、「あれ、何だか違うぞ?」となってしまいます。
自分で考えて行動できるくらいまで思考力・行動力・洞察力そして社会常識も備わっているので、自分が本当にやりたいことが実現できる会社を探すようになり、辞めていくというケースです。
給与や役職が見合わなくなった
成績を出していて、立場を理解して上手く立ち回っているのに、評価されずに昇給も昇進もできないとなると、もっと高く評価してくれるところはないか探し始めるのは当然です。
- 人事評価制度が整っていない
- えこひいきが存在する
2つのケースが考えられます。
中堅社員が辞めていくことの危険性
ズバリ、「経営が傾く可能性がある」ことです。
これにはいくつかのステップがあると考えられます。
- 中堅社員が担っていた業務を分けなければならない
- 辞めた社員が優秀であればあるほど抜けた穴を埋めるために現場はフル回転
- 残された社員たちがフル回転に疲れてしまう
- 辞めた社員を尊敬していた人を含め、疲れてしまった人が退職を検討する
- 打ち手が現場に寄り添ったものではない
- 人手不足でどんどん事業が回らなくなっていく
経営不振
お、おそろしい…
中堅社員の中にはトッププレイヤーと呼ばれる人もいます。
目立った業績は上げていないけど、育成が上手だったり現場を円滑に回すことが得意だったりして、働きやすい環境を作ってくれている人もいます。
中堅社員を大切にできない会社、中堅社員が辞めていく会社にいるあなたは会社の状況をよく見る必要があります。
そのために必要なことを次項でご紹介します。
次の「辞めていく中堅社員」はあなたかもしれない
話してみてください
入社したての頃、いわゆる中堅社員の人とご飯に行く機会がありました。
その時に言われたことをいまだに覚えています。
「一年目はそれだけで大変だけど目先のことだけじゃなくて自分が3年後、5年後どうなりたいかを考えながら働いて欲しい」
当時は
何のことやら?
としか思っていませんでしたが、その数ヶ月後、その方が退職されたことを聞きました。(私も退職した後だったので風の噂で聞きました。)
あの日話してくれたのは、もしかしたらその方の後悔だったのかもしれません。
その方の経歴ははたから見たら華々しいものでしたので、暗い表情でそう語っていたからこそ忘れられないのかもしれません。
中堅社員の方は優秀な方なので、あなたが見えていない会社の良い部分、よくない部分が見えていることが多いです。
ぜひ話してみてください。会社と自分のことをもっと客観的に、冷静に見る視点が持てるようになるかもしれませんよ。
これはまずい会社だと思ったら転職活動を始める
もちろん、あまりにも人が辞めていっているから自分も、だけで判断してはいけません。
自分で見聞きして、ここにいてはいけないという判断をしたならば、早めに離れられるように転職活動を始めましょう。
たとえまだ新入社員だったとしても、第二新卒層として動き出せる可能性はあります。
もし実際に実績を積んでいるならばそれを元に次のステップに進みましょう。
1人で転職活動をしたり、ヘッドハンティングを待つのは無謀ですので、転職サイトには登録しましょう。もし不安があってプロのサポートが欲しい方は転職エージェントにも登録すると良いでしょう。
どちらも良い点悪い点ありますので、併用することをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
中堅社員は企業でもすごく重要な方々です。
それは例えば、
- トッププレイヤーとしてガンガン受注している
- 新人と上司をつなぐ役割をしている
- 新人をしっかり見て指導してくれている
など、言ってしまえば縁の下の力持ちだから。
中堅社員の方々は目の前の仕事ももちろん、この先自分がどうなっていくのかということを考えていくようになるのだと思います。
その会社で昇進していくのか、そのためにはどんな行動をすれば良いのか。
はたまた、今の会社では果たせない目標を持っているから転職や独立を考えるのか。
色々な道があって、だからこそ会社のことをよく見て自分の未来もよく見ています。
私はあの日、中堅社員だった人の「もっと早くに将来どうなりたいかというビジョンを持てばよかった」という言葉を適当に受け流してしまいました。
難しいことですが、先輩の言葉は素直に受け止めてわかるまで考えるべきものなんだなと思いました。
これは私の教訓です。
はいはいめんどくさい説教はじまった
と思うのではなく、
何か盗めるものはないかな?
と思って話を聞くと良いかもしれませんね!
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